鉄道模型

腕木式信号機(その1)

さて次なるプロジェクトのお話です。直近の車庫改修が大工事だったこともあり、今回は少しお手軽なものということで、腕木式信号機(Semaphore Signal)を導入してみたいと思います。 腕木式信号機は、鉄道発祥の地イギリスで鉄道黎明期から使用され、幾度に…

【閑話】レイアウトサイズ

Twitterでレイアウトサイズの話が出ていたので、少し書き留めてみたいと思います。 そもそも鉄道模型を始めた目的の一つが固定レイアウトを作ることだったので、レイアウトのサイズは最重要事項でした。長期間家の一部を占有することになるので、大きすぎて…

車庫改修プロジェクト(その6)

車庫改修プロジェクトの最終回です。落穂拾いも含めて少し。 プラ板、プラ棒での工作 その2で紹介した給油所および車庫の土台枠以外にも、いくつかのものをプラ板、プラ棒で工作しました。 ひとつが車庫内の通路。2mm角棒と0.3mm厚のプラ板で製作しました。 …

車庫改修プロジェクト(その5)

予告通り、今回は照明のお話です。 一昨年から始めたレイアウト製作では、建物の類には極力照明を入れるようにしているのですが、車庫エリアに関して建物は小さな車庫とSignal Boxだけ。留置線に関しては一部にヤード照明を入れていましたが、夜景を撮ると真…

車庫改修プロジェクト(その4)

さてストラクチャーたちが出来上がったので、その4からはレイアウトに戻って仕上げを進めていきます。 夏草萌ゆる車庫 本物の車庫(主に英国の)を真似るとするならば、線路はもとよりその他の場所もオイルに汚れた黒々とした地面が続いている、という感じに…

車庫改修プロジェクト(その3)

その3ではストラクチャー残り2つを紹介します。 燃料タンク 「給油所を作るなら車庫のどこかに燃料タンクが要るでしょ」ってことで、前回の給油所と同じKnightwing Models Internationalのプラキットを組みました。 円筒型のタンクと配管パーツが2セットに、…

車庫改修プロジェクト(その2)

前回の報告からちょうど2ヵ月経ってしまいましたので、まずはおさらいから。車庫改修プロジェクトでは、留置線となっていた場所を廃止して蒸機区画とディーゼル区画の2区画に整理し、新設となるディーゼル区画に新規に4つのストラクチャーを配置します。 ピ…

Modellbahnshop-lippeでお買い物

英国鉄道模型のお買い物はHattonsかKernow Model Rail Centreが多いのですが、ストラクチャー以外のレイアウト用品(樹木、人形、照明など)はドイツのメーカー(Noch, Preiser, Viessmannなど)が充実してしていることもあって、多くの方も使っておられるMo…

駅の小改修

7月に入り今年も後半に突入。ここまで2020年上半期のレイアウトアップデートで触れていなかった駅の小改修をまとめて紹介したいと思います。 Barrow Crossing 駅舎がある1番ホームの一端は曲線部分にかかっており、車両が接触するのを避けるために不思議な階…

Hunt Couplingを試す

Hunt Couplingとは 今年のはじめぐらいから、英国鉄道模型関連のブログやYouTubeなどで見かけるようになったHunt Coupling。West Hill Wagon Worksが製作する磁石で連結するタイプのCouplingです。製品の概要については、以下のHornby Magazineのビデオクリ…

車庫改修プロジェクト(その1)

さてここからしばらくは、車庫改修プロジェクトの進捗報告をしていきたいと思います。 設計図作り 車庫改修の大まかなイメージはストラクチャを買い揃える際にあったのですが、現物を合わせてみると「コレジャナイ」なんてこともありますし、別なアイディア…

通販トラブルとPayPal

外国型の鉄道模型を楽しむ上で海外通販は生命線です。大きな店だけでなく家族経営のような小さなお店もWebサイトを持っていますし、たいてい海外発送にも対応してくれます。自分は英国型なのでイギリスにあるお店が中心ですが、現地のひとたちが買い物するの…

新しいプロジェクト

今年はCOVID-19の影響で週末や連休を家で過ごすことが多かったこともあり、ここまでレイアウトのアップデートが順調に進んでいます。 貨物ヤード改修 橋の設置(前編/中編/後編) 踏切の改修 ポイント電動化 もちろんレイアウトのアップデートに終わりはあ…

踏切の改修

2020年年次計画の舗装改修、前回の貨物ヤードに続いて踏切の施工を行いました。 下の写真は踏切改修前の状況です。 この現場、いくつか難しい点があります。 曲線線路上の踏切 左右をポイントに挟まれていて通れる場所が非常に狭い なんでこんなところに踏切…

オンライン運転会

ラディ@うさぎさんが「オンライン運転会やりたい」とツイートされていたのに乗っかって、ネレトー@欧州鉄道模型さんも含めて3人で先週から2回ほどオンライン運転会をやってみました。 Zoomを使ってそれぞれ自宅にあるレイアウトを映しながら、少しお酒も入…

ポイント電動化

今回のお題はポイント電動化です。 普通はレイアウト製作の最初の方にやる作業なのになんで今更、という感じですが... はい、その通りです。レイアウトを作り始めたときに以下のような理由で「ま、手動でいいか」と妥協してしまったのでした。 ポイントの数…

祈りの橋(後編)

レイアウトへの設置 さて塗装まで仕上がった橋をいよいよレイアウトに固定します。 まず橋を埋め込む部分の丘の斜面を切り取ります。この丘はスタイロフォームにプラスタークロスを貼ったものなので、表面のプラスタークロスを切り取って剥がす感じです。以…

祈りの橋(中編)

組み立て さていよいよ橋の組み立てに入ります。 部品は写真のように板状のものがほとんどで、これを貼り合わせていく作りです。接着剤はクレオスのMr.セメントSを使います。 まずはじめにアーチ状の橋を2つ作ってつなぎ合わせます。部品の精度が高く、ほと…

祈りの橋(前編)

橋を架けたい 英国鉄道風景で外せないもののひとつに鉄道橋があります。その中でもとりわけ特徴的なものは、Viaductと呼ばれる連続した橋脚を持つ一種の高架橋です。 もちろんソドー島にも登場します。 背の高いViaductまでは無理としても、レイアウトのどこ…

#TwitterModelTrainShowよもやま話

はじまり 先日の記事の繰り返しにはなるのだけど、鉄道模型は基本的に個人で楽しむ趣味だと思っている。でも決してソーシャルな側面を否定しているわけではない。人との交流は新たな発見があるし、何より楽しい。 鉄道模型といってもひとによって楽しみ方は…

貨物ヤード舗装の改修

2020年年次計画の第一弾、踏切とヤード舗装の改修のうち貨物ヤードの改修が終わりましたので報告をば。 第3期工事(その2)においてボール紙で作成した舗装ですが、以下のような問題がありました。 線路との隙間が大きい線路を通過する車輪との干渉を避ける…

鉄道模型を通じた出会い

L_W.Sさん @LWS84922898 から模型をお譲りいただくのにお会いしたのが今週の月曜日。それからなぜかぼんやりとその出来事を考えていた。いま忘れないうちになんとか書き留めたいと思う。 簡単に言ってしまうと、とても楽しい時間だった。お昼休みの1時間足ら…

2020 Llancot Railway年次計画

年明け直後の1/6にHornbyの2020 Rangeの発表があり、今週はシュピールヴァーレンメッセが開催され、欧州を中心とした鉄道模型メーカー各社から2020年新製品の概要が出揃ってきました。もう2月に入ってしまいましたが、今年Llancot Railwayをどんな感じで進め…

【続・閑話】バックシーン

先日の【閑話】レイアウトの撮影で触れられなかったバックシーン(背景画)について、自分の例をあげて少しお話しようと思います。 とりあえず百聞は一見にしかずということで以下の写真を。まずは例の踏切カーブから。 1枚目は通常のレイアウト撮影の状態。…

【閑話】レイアウトの撮影

Twitterでレイアウトの撮影について機材や技術の話が出てきたので、一旦自分の状況をシェアする目的でまとめてみました。 汎用カメラとしてのiPhone11Pro それまで使っていたiPhone6sのカメラの調子が悪くなり、レイアウト動画撮影用に専用カメラを買おうか…

Z21と統括制御(Consisting)

今回は新しく買ったZ21と統括制御(Consisting)のお話です。 新しいコマンドステーション このブログでは紹介していなかったですが、昨年秋に新しいコマンドステーションRoco FlieschmannのZ21を導入しました。 DCCコマンドステーションはこれまでKATOのD102…

Llancot Railway - 2019まとめ

何をどこでどれだけ買ったのか - 2019 というわけで、昨年はこれでしたので giovanni-ihatov.hatenablog.com 今年も同じくやってみたいと思います。まずはカテゴリ別(金額ベース)から。 ストラクチャー、ベースボード、制御機器といったあたりは比率は昨年…

forward2meを使ってみた

UK→Japanの個人輸入 英国鉄道模型をUKのお店から個人輸入する場合、基本的には海外発送に応じてくれるので特に困ったことはなかったのですが、今回Rails of Sheffieldの中古品を買おうとして初めて問題に行き当たりました。 Rails of Sheffield自体は海外発…

Little Paddington Railway から Llancot Railway へ

Station Naming レイアウト上の駅名を長らく決めてなかったのですが、第4期工事も終わってひと区切りをつけるべく駅名標が立てたくなりました。Great Western RailwayをFeatureしているのでイギリス、しかもWalesやEnglandのDevon, Cornwall地方に合う名前が…

Little Paddington Railway 第4期工事 (その2)

その1からかれこれ3ヶ月余。第4期工事その2は後編としてもう一箇所のコーナー、トンネル上の町を作りを紹介します。 Train Spotter Heaven(?) そもそもこのスペースは何かを作ろうと思ってできた場所ではなく、車庫の留置線と周回線路を空間的に区切るために…