車庫改修プロジェクト(その3)

その3ではストラクチャー残り2つを紹介します。

燃料タンク

「給油所を作るなら車庫のどこかに燃料タンクが要るでしょ」ってことで、前回の給油所と同じKnightwing Models Internationalのプラキットを組みました。

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円筒型のタンクと配管パーツが2セットに、階段付き足場が付属しています。まずは仮組みをして全体の雰囲気を見ます。タンクの長さは、組み合わせる輪切り状の部品を増減させることによって調整できます。車庫の場所も狭いので、少し短めのタンクとしました。

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今回も細かいパーツが多いので、タンクと階段、足場を組んだところでパーツごとに塗装を進めます。塗料はいつものTAMIYAのアクリル塗料。メインとなるタンクは光沢ありのブラックX-1、配管はサビを表現するためにフラットブラウンXF-10、足場の柵はホワイトXF-2、階段や柱はフラットグリーンXF-5、バルブはフラットレッドXF-7といった具合でした。タンク以外の黒はダークアイアンXF-84を使っています。はっきりと黒!という感じではなくちょっと落ち着いた色になるので、黒には基本的にこの色を使っています。

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塗り終わったところで瞬間接着剤にて本組み。タンクは光沢ありにして正解。配管も茶色一色で塗ったわりには、筆塗りのムラが結果的にサビをいい感じに表現してくれています。

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ただこのままだとタンクがあまりにテカテカすぎるので、配管と同じフラットブラウンXF-10を使って、ドライブラシのような感じでタンクの背面に少し汚しをい入れました。やりすぎはよくないのでほどほどの感じで... ベースが黒光沢ということもあって、つや消しの茶色がいい感じのサビに見えて、満足いく感じに仕上げることができました。

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レイアウトに仮置きしてみます(左写真)。スペース的には置けたのですが... 同じ場所に置くSignal Boxとの位置関係が難しく、縦に並べる方法を考案してみました(右写真)。

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足場がちょっと不思議に見えなくもないですが、後方に置くSignal Boxとの位置関係もよさそうです。

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土台は少しラフな感じを出したかったので、給油所やピット車庫で採用したプラ板工法ではなく、石粉粘土で造作。プラ棒で枠を作ってから中を石粉粘土を埋めます。燃料タンクを土台に埋め込む感じにするため、柔らかいうちに置いてあらかじめ凹みを付けます。

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ところが... 石粉粘土は乾燥すると縮むのです。左の写真は1週間後の状態。プラ棒の枠との間に大きな隙間ができているのが見えると思います。これではせっかく付けた凹みもやり直しです。さらに石粉粘土を盛って凹みを付けなおします(右写真)。

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乾燥したところで塗装。下地としてTAMIYA情景テクスチャーペイント路面ダークグレイで少し表面をざらつかせてから、デッキタンXF-55で他と合わせます。ここまではよさそうだったのですが...

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汚しを入れるのに、タンクの錆表現と同じフラットブラウンXF-10を使ってみたのですが、、、これが大失敗。本当に汚い塗装になってしまいした。。。(左写真)

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なーに失敗すればやりなおせばいいのです!気を取り直して再びデッキタンXF-55を上塗りし、おとなしくMr. ウェザリングカラーのマルチブラックで汚しを入れなおします。あくまで控えめに。若干ラフですが、上にストラクチャを置くのでよしとしました。(右写真)

整備プラットフォーム

最後は車庫によくある簡易プラットフォームを作ります。これも同じくKnightwing Models Internationalから購入したのですが、、、開けてびっくりプラキットではなくホワイトメタルのキットでした。金属キットを組むのは初めてですが、何事も挑戦です。

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エポキシ樹脂接着剤で組んでいくのですが、速乾とはいえプラキットをセメント接着剤で接着していくのとは訳がちがいます。時間をかけてなんとか組み上げた後、メタルプライマーを塗ります。ここまではひとまず順調。

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次に塗装なのですが、メタルプライマーの上からいきなりアクリル塗料を塗ったのは失敗でした。表面がかなり粗いので、仕上がりもかなり粗い感じ。汚しをするとまたもや本当に汚くなりました(^^;。サーフェイサーを吹いてしっかり整えた後で塗ればよかったですね。

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仕方なく汚くなってしまった部分は再びアクリル塗料で修正。レイアウトに置いてみると、プラットフォーム面が少々高い。プラキットなら足を切るなりして調整できますが、金属キットではそうもいかない。しょうがないので、設置場所のレベルを下げて対応しました。(地面が白い部分は周りより3mmほど低くなっています... これがなかなか面倒な作業でした)。

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塗装塗装塗装...

以上ストラクチャー作成でしたが、やはりどのキットも塗装は難しい。汚しはもっと難しい。周りの色とのバランスもあるので、作業台で見ているときは良さそうでも、レイアウトの中に置くと妙に浮いたりすることもあります。逆もあって、意外とすっと馴染むことも。必ずストラクチャをレイアウトの中に置いてみるとよいようです。試行錯誤した中では、コンクリート地をデッキタンXF-55+Mr. ウェザリングカラーマルチブラックで統一したのは正解でした。

「いつかはエアブラシ」に挑戦してみたいですね。(つづく)