オンライン運転会

ラディ@うさぎさんが「オンライン運転会やりたい」とツイートされていたのに乗っかって、ネレトー@欧州鉄道模型さんも含めて3人で先週から2回ほどオンライン運転会をやってみました。

Zoomを使ってそれぞれ自宅にあるレイアウトを映しながら、少しお酒も入れつつだらだらしゃべるというやつなのですが、実際にやってみるとどうなるの?試行錯誤しつついろいろノウハウが溜まってきましたので、一度まとめてみたいと思います。

カメラとZoomへの接続

まずは機材関連。お互いにレイアウトを映しながら会話をするとなると、やはりカメラは2台(自撮り用+レイアウト撮影用)あった方がよいと思います。また相手からストリーミングされてくる映像を見るために、そこそこ大きな画面(10インチ以上)があった方がより楽しめると思います。以下は典型的な機材例を紹介します。ビデオ会議サービスはZoomを前提としています。

パターン(1) PC(カメラ付き) + Webカメラ

最近のノートPCはカメラ付きのものが多いと思いますので、PCからZoomに接続し、PCの自撮りカメラとレイアウト撮影用のWebカメラを切り替えながら使います。

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パターン(2) タブレット + スマホ

PCはないけどタブレットなら... という場合は、タブレットからZoomに接続し、自撮りカメラを使いながら、同時にスマホからもZoomに入ってレイアウト撮影用とします。つまりZoomのミーティングルームには2名参加しているように見えます。

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このとき重要なのは、スマホからは音声の接続を行わないことです。接続した場合は、スマホ側のマイクをミュート状態にすると同時に音量をゼロにして、マイク入力と音声出力はタブレットだけで行うようにします。同じ場所から2台以上コンピューターオーディオ参加した状態にすると、エコーによるハウリングを起こすので注意が必要です。

ちなみにじょばんにの場合はパターン(1)の変則で、iPhoneのカメラをWebカメラとして見せるEpocCam HDというアプリを使いました。

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EpocCam HD Webカメラ for Mac & PC

EpocCam HD Webカメラ for Mac & PC

  • Kinoni
  • 写真/ビデオ
  • ¥980

手持ちのWebカメラがなかったということもありますが、iPhoneの高品質なカメラが使えると同時にWiFiによる無線接続ができるのが魅力です。レイアウト撮影時にはカメラをいろいろと動かしたくなるので、やはりケーブルレスの方がありがたいですね。

接続先になるiMacにドライバをいれ、Zoomを起動するとEpocCamというカメラが見えます。以下は設定を開いたところ。「HDを有効にする」にチェックを入れ、「マイビデオをミラーリングします」のチェックをはずします。自分のカメラは自撮りが想定されているため、通常は左右反転した状態で見えています。

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画面下のビデオのメニューアイコンを開くとカメラが選択できるので、ここで適宜切り替えます。

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ちなみに「だったらパターン(2)でもいいのでは?」というのはその通りなのですが、スマホアプリからZoomに接続すると、なぜか画角16:9が選択できず4:3になってしまうのです... PCアプリにはちゃんと設定があるので、そういう仕様なのかもしれません。謎です。

EpocCamには無料版と有料版がありますが、無料版ではSD出力(640x480)しか対応してない他もろもろの制約があるので、無料版を試して接続などに問題がなければ有料版に切り替えることをおすすめします。

また「自撮りはちょっと...」という方は自撮りカメラを省略してしまってももちろん構いません。ただZoomに参加する機器(表示用)と、レイアウト用撮影カメラは別々の機器であった方がストレスなく楽しめると思います。

レイアウト撮影ポイント

運転会ということで、相手のレイアウトをじっくり見たり、自分のレイアウトの列車の運転や入れ替えなど、接続中はアレコレやることがあるものです。なのでレイアウト撮影用のカメラは、基本的には決まった位置に固定して撮りっぱなしにできた方がよいと思います。お持ちのレイアウトによって見せ場はあると思いますが、固定でずっと撮りっぱなしで楽しいアングル例を以下に紹介します。

"中の人"目線

レイアウトの"中の人"の目線で見たようなアングルで撮ると、実際にレイアウトの中に入り込んだような気分で楽しいです。例えば駅のホームにいる人の目線で撮れば、列車の出発、到着、通過などいろいろなシーンを楽しめると思います。

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レイアウト全体

レイアウトの形やサイズにもよりますが、少し上からレイアウト全体を俯瞰できるようなアングルで撮ることで、レイアウトの作りの参考にしたり、列車の走る様子を追いかけたりできます。見る側の自由度が増えるのが特徴です。

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新しい形の楽しみ方

自分自身は運転会やレンタルレイアウトに出かけるほうではないので、実際のリアル運転会と比べてどうなのかということは書けないのですが、車両を工作しているひとがそれを持ち寄って楽しむように、製作した(あるいは途中の)のレイアウトを「持ち寄る」ことができるのは、ある意味新しく面白い試みなのではと感じました(もうすでにやってるよ!という方がいたらすいません)。場所と時間の自由度が高いので、週末のちょっとした時間に気軽にできるのもオンラインならではです。

やり始めたばかりでまだまだ試してみたいこと(マルチアングルだとどうなるか、音をうまく拾うには?)があるのですが、間違いやこうやった方がいいよ!などのフィードバックありましたら、いただけると助かります。