2020年年次計画の舗装改修、前回の貨物ヤードに続いて踏切の施工を行いました。
下の写真は踏切改修前の状況です。
この現場、いくつか難しい点があります。
- 曲線線路上の踏切
- 左右をポイントに挟まれていて通れる場所が非常に狭い
なんでこんなところに踏切を作ろうと思ったの...と思うところですが、周回線路内にある駅前広場から外に出る道を作ろうとすると、ここしか場所がなかったのです...
長い直線を確保するためにポイントを全部曲線部分に押し込んだ結果ですね...
さて踏切の舗装を進めるにあたり、おさらいをば。
貨物ヤード舗装の改修については上記ブログにて詳細を書いておりますが、初めて使用した石粉粘土での舗装についていくつか反省点がありました。
- 表面は乾燥前に平らにする
石粉粘土は乾燥後に紙やすりなどで簡単に削れるとはいえ、一旦凸凹ができてしまった表面を完全に平らにすることは非常に骨の折れる作業です。乾燥前にできるだけ平らにしておくと、あとの仕上げがぐっと楽になります。 - 塗装は一色で
単色では単純になるとつい何らかのテクスチャを入れようとしてしまいますが、石粉粘土の表面に十分な質感がありますので、無理に色でテクスチャをいれようとせず単色で塗り上げた方が見た目も綺麗で自然に見えます。
今回はこの反省を踏まえてつつ、さらにプラスアルファを目指します。
初めに踏切部分にガードレールを設置します。余っているPECO CODE 100の線路(曲線、直線)を引き抜いて踏切の長さに合わせて切断、塗装します。使うのはいつものTAMIYAアクリル塗料のXF-9ハルレッド。
乾燥後、ゴム系接着剤で線路内側に固定しました。本来はもっと線路との隙間は狭くなっているべきですが、車両によって車輪の精度がまちまちなことも勘案してかなり余裕をみています。舗装境界は貨物ヤード同様に2mmのプラ角棒を使って仕切ります。
準備ができたら石粉粘土で埋めていきます。表面をひたすら平らにすることを心がけました。
2, 3日すると乾燥で多少の縮みが発生しますので、さらに石粉粘土を乗せて整えていきます。このときも平らになるように集中集中...
さらに2, 3日おいて十分乾燥したところで軽くやすりがけ。貨物ヤードでは凹凸をなくすためにやすりがけをしまくったのですが、おかげで表面がつるつるになり舗装特有のザラザラ感がなくなってしまったので、今回は軽く整える程度に。
次にもう一つの懸案、塗装に進みます。猫城さんにテクスチャーペイントを使う方法を教えてもらったので、アクリル塗装で下塗り→テクスチャーペイントで仕上げの二段階で行うことにしました。まずはTAMIYAアクリル塗料XF-53ニュートラルグレイでざっくり下塗り。この状態では筆塗りの跡がかなり見えてしまってます。
この上にTAMIYA情景テクスチャーペイント路面ダークグレイを重ね塗りします。確かにぐっとよくなりました!多少筆塗りの跡は残るのですが、色むらではなくテクスチャのむらとして見えるので、これを自然な感じに見えるように整えます。
乾燥したら続いて白線、黄線を引いていきます。貨物ヤードではスケールに合わせて細めの線にしたのですが、きれいに見えなかったので敢えて太めの線で目立たせてみました。
この黄色のバッテンはGoogle先生でUKの踏切の写真を見ながら入れてみたのですが、本当にこんな模様なのかどうかはよくわかりません(^^;。さておき、貨物ヤードのときとちがってほぼ一発で満足いく仕上がりになりました!やはり経験と学習というのは大事ですね...
続けてStatic Grassで踏切周りを装飾します。
最後に踏切ゲートを戻して完成です。
貨物ヤード再塗装
踏切の塗装がうまくいったことに気をよくして、貨物ヤードの方も再塗装することにしました。まずはヤードから貨物を追い出します(みなさんこういう動画好きですね)。
evacuated all goods wagons from yard for repaint. pic.twitter.com/vm8Kcln390
— じょばんに (@Giovanni_Ihatov) 2020年4月26日
下塗りはなしで、テクスチャーペイントで全面を塗り、乾燥後に同じく白線、黄線を引きます。
引きたい線に合わせて何ステップかに分けて進める必要があり、都度マスキングテープ貼り→塗装→乾燥待ち→塗装→乾燥待ち→マスキングテープ剥がしの工程があるので面倒ではあるのですが、だんだん出来上がっていくと実際に工事をしている気分で面白いです。
決して素晴らしい出来ではないですが、レイアウト全体のトーンに合わせることができたので満足です😊
舗装改修はここまでです。初期に作った場所を手入れしていくことで、レイアウトがよくなる、育てていく感じが経験できました。他にもまだまだ手を入れたいところはあるので、少しずつ進めていこうと思います。