Twitterでレイアウトサイズの話が出ていたので、少し書き留めてみたいと思います。
そもそも鉄道模型を始めた目的の一つが固定レイアウトを作ることだったので、レイアウトのサイズは最重要事項でした。長期間家の一部を占有することになるので、大きすぎて家族の生活に支障が出ては困る、さりとてあまりに小さいサイズだと結局やりたいことができなくて飽きてしまう、このバランスをどう取るか。
そのときの検討については
Little Paddington Railway第1期工事(その1) - これまでのあらすじ。
に書かれているので、そちらを見ていただくとして。いま改めて振り返ってみると、当時に欠けていた視点があることに気づきました。
レイアウトを作り始める前は、どんな線路が引けるか、どんな運転パターンで遊べるかが中心で、もちろんそれはいまでもそうだと思うのですが、長期間使っていく場合に避けて通れないのがメンテナンス。修理や掃除、改修がしやすいかどうかは、地味だけど同じぐらい重要です。重要なのです(大事なことなので二度言いました)。
メンテナンスという視点でレイアウトサイズを考えると、
- レイアウトのあらゆるところに作業のための手が届くか
- レイアウトの周りに十分なスペースがあるか
が検討ポイントとして加わってきます。
Llancot Railywayの場合、実は特にそれを考えていなかったのですが... 結果オーライでなんとかクリアできていると思います。
以下がレイアウトが置いてある場所の見取り図(単位はmm)。部屋の一部のスペースをレイアウトとして使っているので、いわゆる「レイアウト部屋」にはなっていません。
Borderより上が使えるスペースですが、左には物入れへの入り口があったり、右には通路があったりで、壁寄せできるのは窓がある1面のみ。レイアウト周りには人が通れるスペースを確保しなくてはいけない状況でした。図だけ見ていると、もう少しベースボードを大きくできたんじゃ?とも思うのですが、800mmのスペースはちょうどよいサイズ感だと思っています。必要なときには、ここに作業台を置いて作業することもできます。
また図のように壁寄せした状態だと、当然手が届かない場所が出てきます。身長差もありますが、だいたいベースボードの端から600mmぐらいが苦もなく手を伸ばせる範囲で、それ以上はキツイ作業になりがちです。当初は固定の架台に載せてあるだけで移動不可だったのですが、キャスター付きの台に載せ替えて、窓側に近いエリアの作業をするときは、レイアウト全体を手前に引きずり出して裏に回って作業できるようにしました。
交換しました。これで窓側の出入りもだいぶしやすく。 pic.twitter.com/044VFASTW9
— じょばんに (@Giovanni_Ihatov) 2019年4月6日
窓側からのアングルで撮影したい場合にも同様に引きずり出しています。
これらはなかなか作ってみるまで気づきにくいところではあるのですが、レイアウトサイズや設置場所を決める際の参考にしていただけますと幸いです。