鉄道模型

よい製品とは - 顧客体験から考える

英国鉄道模型を始めてから6年が過ぎ、 完成品、キットを含めて購入した車両は300両を超えた。自分は衝動買いを(あまり)しない方で、メーカーのアナウンスはもとより、販売店やWebメディアの紹介記事、YouTube上のレビューなどを見つつ、これはと思うものだ…

OO9レイアウト製作記・第13回「桜を植える」

昨年は完成が間に合わなかったTwitter Model Train Show。今年はようやく満を持しての出展となりました。 The OO9 layout 'Llancot Valley', which was in the process of being built last year, is now complete. Please enjoy :) #TMRGUK #TwitterModelTr…

Dapol GWR Large Prairie ふたたび

いまから2年ほど前にDapol GWR Large Prairieの集電改良の話を書きましたが、今回はその再チャレンジのお話です。 これはタンク型蒸機全般に言えるのですが、Dapol GWR Large Prairieも集電が微妙です。ところがDCC Sound版に採用されているZimo MX658N18はS…

Accurascale Class 37

AccurascaleのClass 37 が発売されたのは昨年夏。自分はClass 37/4と37/6の2両を購入した。それからかれこれ半年。本当はもっと早くにこの記事を書けたとは思うのだけど、なかなかそうはいかない理由があった。 (奥)Class 37/4 37409 'Lord Hinton' (手前…

レールクリーニングカー

レイアウトのメンテで欠かせないのが線路のお掃除。綿棒などを使ってゴシゴシ磨くのが一般的ですが、世の中には走らせながら線路をお掃除してくれる特別な車両“レールクリーニングカー”なるものも売られていたりします。有名なところではTOMIXのマルチレール…

OO9レイアウト製作記・第12回「MODELU x CITADEL」

前回の予告通り、今回はレイアウトに置くフィギュアについてのお話です。 フィギュアは列車のように動いたりはしませんが、レイアウトに動きを与え、物語まで空想できるような、命を吹き込むための欠かせない要素と思っています。これまでOOのメインレイアウ…

トラムウェイ8620形蒸機にSmile Sound Decoderを載せる

トラムウェイから8620形蒸機が出たのは昨年9月のこと。 いや、これはカッコいいのでは細身のボイラーが英国機とだいぶ印象違います。よい。 pic.twitter.com/ZbktALdNtV — じょばんに (@Giovanni_Ihatov) 2022年9月18日 しばらくはサウンドなしで走らせてい…

HM7000でサウンドボックスを作る

HM7000とは HM7000とは、Hornbyが従来のDCC Sound DecoderであるTTS Sound Decoderシリーズの後継としてリリースしたBluetooth and DCC Sound Decoderです。 ざっくり比較すると以下の通りです。 TTS Sound Decoder HM7000 インタフェース NEM652(8pin) NEM6…

OO9レイアウト製作記・第11回「線路脇の装飾」

レイアウト製作もラストスパート。まとめてアップデートします。 ワイヤー柵 ワイヤー柵は、Scale Model Sceneryのキットを使用。レーザーカットされた木製の支柱が42本入っています。ワイヤーは、別売りの0.45mmの金属線のものを使いました。 まずはざっと…

OO9レイアウト製作記・第10回「緑を入れる」

前回は、地面の整備が一通り終わったところまででした。 今回は、レイアウト製作の中で一番楽しい(と勝手に思っている)緑を入れる作業です。 パウダー撒き 最初は下地としてパウダーをざっと撒いていきます。 山肌に使ったのはNoch 08410 Streumaterial he…

OO9レイアウト製作記・第9回「地面の整備」

今回は、まだベースボードやスチレンシートが剥き出しになっている箇所を中心に整備を進めます。具体的には、写真に示した道路部分(青矢印)、線路、ヤード周り(赤矢印)、プラットフォーム(緑矢印)です。 モデリングペーストによる造作 ここで登場する…

OO9レイアウト製作記・第8回「樹木を植える」

製作開始からそろそろ1年が経とうとしてますが、未だ道半ば。でも少しずつ進んでいます。今回は樹木を植えるお話です。 建物や山を作ってきて、ご覧のようにレイアウト上もだんだん手狭になってきたのですが、まだ空いているところがあります。周回線路の外…

Accurascale IIA Biomass Bogie Hoppers

2023年最初の記事は、AccurascaleのIIA Biomass Bogie Hoppers の導入です。 DapolのICA Silver Bulletに続く現代貨物シリーズの第2弾として、AccurascaleのBogie Hopper Wagonを選びました。Accurascaleからは以下の3種類がリリースされています。 HYA/IIA …

Heljan Class 45/1 'Peak'

今年はDiesel Engine Yearだと意気込んでみたものの、なかなか製品がリリースされずに年の瀬を迎えようとしていたところでしたが、ようやく待望の新製品がやってきました。 Heljan Class 45/1 'Peak' 45133 in BR blue with sealed beam marker lights 軸配…

OO9レイアウト製作記・第7回「地形造成」

今回は地形造成のお話です。 山を作る レイアウト上に山を作るときに使う素材で、最初に思いつくのはスタイロフォームです。実際にLlancont Railwayのレイアウトでは、厚みのあるスタイロフォームを重ねて切り通しを作りました。 今回は切り通しではなく、周…

OO9レイアウト製作記・第6回「線路塗装とバラスト撒き」

前回更新から2ヶ月以上空いてしまいましたが、レイアウト製作は少しずつ進んでます。今回は線路塗装とバラスト撒きについてです。 線路を塗装するタイミングはいろいろあると思いますが、エアブラシを使ってみたかったので、持ち運びしやすい早めのタイミン…

Bachmann Class 66 GBRf塗装

Llancot Railway今年2両目のDiesel Locoは、BachmannのClass 66 GBRf塗装でした。 Class 66としても2両目。先日導入したICA Silver Bulletで現役貨物列車を走らせる面白さを知り、所有するEWS DB塗装に加えて、もう1両何にしようかと「英国鉄道図鑑 Class 66…

OO9レイアウト製作記・第5回「ギャップ入れ」

さてレイアウトに戻って少しばかり修正をしたので、その記録を。 今回のOO9レイアウトはアナログ向けに作っています。右下の周回線路上に給電ポイント(赤丸、青丸)があり、4つのポイント(1〜4)を操作することで、A, B, C, Dの4つのヤードあるいは待避線に…

OO9レイアウト製作記・第4回「ストラクチャーの製作(その2)」

ストラクチャー製作の続き、塗装・組み立て編です。 今回のストラクチャーにおける塗装のポイントは、以下の3点です。 スレート積み表現 レンガの色合い ドアなどの木部の色 本番の塗装の前に、テストピースを使って検討を進めました。 スレート積み表現 ス…

L&YR Class 5

Hattons Genesis Coachの発売に合わせて「Pre-groupingの蒸機を用意しなくちゃ」と思って目を付けたのが、BachmannのL&YR Class 5。2-4-2という軸配置も面白く、Pre-orderになっていたL&YR lined black liveryをKMRCに注文したのが2020年11月でした。 それか…

OO9レイアウト製作記・第3回「ストラクチャーの製作(その1)」

前回から2ヶ月ほど経ってしまいましたが、OO9レイアウト製作記の3回目です。ここからしばらくは、レイアウト上に置くストラクチャーの製作の話が続きます。 レイアウト全体のテーマ さて「とりあえず走らせたい」で作り始めたレイアウト。線路を敷くための設…

Dapol ICA Silver Bullet

しばらくレイアウトとキット製作の話が続いていましたが、久しぶりに完成品が届いたので簡単なレビューを。 以前からボギーのタンク車が欲しいなと思っていたのですが、製品化されている102 ton TEA bogie tank wagon(例:CAVALEX Models)は、車長がそこそ…

ハフ2887の室内灯と尾灯

「ハ1005」に続いて製品化された1/80鐵道院二軸客車シリーズの「ハフ2887」の室内灯および尾灯の工作メモをまとめておきます。 新製品です。16番ゲージ「ハフ2887」ペーパーキットhttps://t.co/mv7IErWrwd元々、日本鉄道の車だったのを官鉄が路線ごと…

OO9レイアウト製作記・第2回「とりあえず走らせる」

さて、OO9レイアウト製作、次の工程は製作したベースボードに線路を敷いていくことになるわけですが、今回のレイアウトでは本線上に橋梁を組み込みたいので、ベースボード上に直に敷くのではなく、嵩上げしたスチレンボードを基準面として、その上に線路を敷…

OO9レイアウト製作記・第1回「ベースボードの製作」

というわけで、今年のメインプロジェクトの1つであるOO9レイアウト製作をぼちぼちと記録していこうと思います。 何度も書いてますが、事の始まりはこれ。 KATO OO9 Small England 0-4-0TT - Running Demo @ Model Rail Contest 2021 Tokyo #TMRGUK pic.twitt…

Dapol GWR Large Prairie

今年2台目の機関車は、DapolのGWR Large Prairieです。 製品発表から3年の歳月が経ち、途中行方不明になりつつも、昨年末についに発売。DCC Ready版が先行して出荷されていましたが、年が明けてようやくDCC Sound版が届きました。 用意された7種類の仕様のう…

Heljan Class 33

というわけで、Llancot Railway 2022計画で紹介したDiesel Engine Yearの第一弾、Heljan Class 33がやってきました。 Llancot Railway現所有のディーゼル機関車は Class 08 (C) Class 37 (Co-Co) x2 Class 47 (Co-Co) Class 66 (Co-Co) となっていて、今回の…

Llancot Railway 2022計画

あけましておめでとうございます。Llancot Railwayもスタートから3年と10ヶ月が過ぎ、だいぶ落ち着いてきた感もありますが、まだまだやりたいことが尽きないのがこの趣味のいいところ(?)。2022年もゆるゆるとやっていきたいと思います。 車両関係 今週Hor…

数字で振り返るLlancot Railway 2021

Google Sheetに打ち込んでいる記録から今年も引っ張り出してみました。 お買い物傾向 まずは今年の店別集計。 次に開始から4年分の種類別変遷。 レイアウト製作がひと段落したこともあって、今年はほとんどを車両購入に充てたという結果に。まだ未発売のプレ…

ツイートで振り返るLlancot Railway 2021

年末企画として、今年の鉄道模型関係のツイートのハイライトを集めてみました(という名の自分語り)。ちなみに昨年のものはこちら。 January 今年はIORI工房さんのハ1005製作から始まりました。 というわけで、図らずも週末に突入したので、予告通り今年の…