Dapol GWR Large Prairie ふたたび

いまから2年ほど前にDapol GWR Large Prairieの集電改良の話を書きましたが、今回はその再チャレンジのお話です。

これはタンク型蒸機全般に言えるのですが、Dapol GWR Large Prairieも集電が微妙です。ところがDCC Sound版に採用されているZimo MX658N18はStay-Alive回路に対応していなかった... 解決には対応するサウンドデコーダーへの載せ替えが必要でした。載せ替えで余るサウンドデコーダーを投げるのはあまりにもったいない。しかしNext18インタフェースを採用していることもあり、行き先がありません。結局、従輪にPickupを取り付けてなんちゃて集電改良して運用するということにしたのでした。

Dapol GWR Mogul

そんなところに最近やってきたのがDapol GWR Mogul。Large Prairie同様に前面の煙室ドアからデコーダーソケットにアクセスできる機構を採用し、インタフェースはNext18。テンダー集電にも対応しているので、Stay-Alive回路がなくても安定した動作が期待できます。アナログモデルを購入し、Large Prairieのデコーダー載せ替え対象としたのでした。

無事デコーダーの行き先が決まり、いよいよ2年越しの解決へ進みます。

Zimo MSシリーズ

Zimoの最新ラインナップであるMSシリーズは、Stay-Alive用に追加回路が必要だったMXシリーズに対し、追加回路なくキャパシタを接続することができます。充放電回路はデコーダー上に統合されていて、15V以上の任意のサイズのキャパシタを直接接続します。さらにMS581N18では5Vのキャパシタに対応しており、より小型で大容量のキャパシタを搭載することができます。Large PrairieのケースではStay-Alive用キャパシタを含めて煙室に収まるのがベストなので、この5Vキャパシタが利用できるMS581N18を利用することにしました。

派生SKUであるMS581N18Gは2.7V 0.3Fのキャパシタが2個付属し、これを並列にしてデコーダー上の端子に接続します。YouChoosから届いたデコーダーは既に端子からワイヤーが引き出されていたので、ここに付属のキャパシタを並列に接続します。

デコーダーとスピーカーを嵌めた基板を煙室内に押し込み、手前のスペースにキャパシタを据えます。

ボイラーの直径にうまく収まってくれたので、あとは煙室のドアを閉めれば完成です(なんて簡単な!)。

従輪の改良

Pickupを取り付けた従輪にも改良を加えました。従輪には自重以外の負荷がかかっておらず、Pickupによる車輪への抵抗により車輪が回らなくなるという課題がありましたが、燐青銅板による板バネを取り付け、車輪が線路面に対してある程度力がかかっている状態にすることで、従輪がスムーズに回るようになりました。

結果発表

2年前は苦労しましたが、今回はストレートな解決となり、待った甲斐がありました。