今回は、このモジュールレイアウトのど真ん中を貫く川の製作を取り上げます。
レイアウトのテーマとして選んだのは鉄道橋ですが、情景としての川も造ってみたい。水辺や水面の模型表現は難易度が高いですが、仕上がりの見映えという意味では目を惹くものになり得ます。
一度にさまざまな新規要素を盛り込むと大変になりがちですが、学びや経験になりますし、何より楽しいです。そこで王道とも言える透明レジンを使った本格的な川を目指すことにしました。
下地の整備
まずは透明レジンを流し込む前の川岸、川底の整備から始めます。
川岸をどのように処理するか頭を悩ませたのですが、写真のように Woodland Scenics の Fine Turf - Soil でカバーすることにしました。カバーした部分の大半は、あとで緑系のパウダーであったり、Static Grass で覆われることになりますが、川岸に近いところや橋の下で陽が当たりにくいところは、土がそのまま見えているような場所もあるかもという想定で、このような撒き方になりました。

川底の検討ポイントは着色するかしないか。敷き詰めた砂利は程よくランダムの色になっているので、このまま何もしなくても不自然ではありません。ただ底が真っ平な人工河川のように見える可能性もあり、深さを擬似的に表現するためにグラデーションをつけることにしました。


しかしながら、色の選択に関しては完全に間違えたように思いました。海であればこのような青系でもよいと思うのですが、川は緑系か褐色系の方がずっと自然に見える気がします。鉄道模型イベントで見かけた例を以下に貼り付けます。何事も経験ですね。


さて気を取り直して。
次に川岸や川底、あるいはレイアウト端面から流し込んだレジンが染み出さないように、リキテックスのグロスポリマーメディウムを塗り込みます。

グロスポリマーメディウムは、ほぼ希釈せずにそのまま川底の砂利の隙間に染み込ませるように筆で塗布します。レジンが触れる川岸側面も同様に処理します。
乾燥するとツヤ感が出て違和感を感じるかもしれませんが、最終的には流し込むレジンによってこのツヤは見えなくなります。


透明レジン流し込み
模型用の透明レジンはさまざまな種類のものが売られており、何をどう選ぶのがよいのかこれまた悩ましいのですが、YouTubeで作例が多かったDevcon ETを使うことにしあした。着色にはKATOの波音カラー(セージグリーン)を用いています。

どのぐらいの量があれば流し込みたい場所をカバーできるのかわからなかったので、ひとまず主剤、硬化剤の半量をお風呂の温度程度に温めた上でプラカップで混ぜ合わせて、波音カラーを数滴入れてみます。さほど粘性はなく、ほぼサラサラな液体です。

そして一気に流し込みます。目立つような気泡もなく、本物の水のようにキレイに流し込むことができました。


埃がつかないように新聞紙で覆いをして、完全硬化まで1週間ほど放置して完成となります。

透明レジンの失敗例として「硬化しなかった」「気泡が残ってしまった」などあるようですが、基本的には
- 主剤、硬化剤の分量をきちんと計量する
- お風呂の温度程度まで温める
- これでもかというぐらい十分に攪拌する(気泡を抜く)
ということを守ればよさそうに思います。
端面は、本来であればシリコンゴムシートを使用すべきところを、あいにく手持ちがなかったので、スチレンボードで代用してみました。


透明レジンが漏れないという点では役割を果たしてくれたのですが、完成後にスチレンボードが透明レジンに張り付いて剥離ができず、痕が残ってしまいました。こちらは反省ポイントとして次回に生かしたいと思います。

水面の形成
透明レジンを流し込んで硬化したままの状態では、水面はツルツルで完全に静止したように見えます。そこでKATOのさざ波という水飴状の透明なパテで、表面にある程度凸凹のタッチをつけました。

作業途中の写真がなく申し訳ないのですが、水面がやや凸凹しているのがおわかりいただけるでしょうか。




もっとはっきりと動きをつけたい場合は、大波・小波という粘性の高いもので波紋を形成しつつ白波カラーで泡立ちを表現するそうですが、急流でもない限りこちらのさざ波で十分と思います。
次回は、樹木製作の話に触れたいと思います。(つづく)






































































