OO9レイアウト製作記・第11回「線路脇の装飾」

レイアウト製作もラストスパート。まとめてアップデートします。

ワイヤー柵

ワイヤー柵は、Scale Model Sceneryのキットを使用。レーザーカットされた木製の支柱が42本入っています。ワイヤーは、別売りの0.45mmの金属線のものを使いました。

まずはざっと支柱の位置を決めます。説明書には「24mm間隔で6ftになる」と書いてありましたので、それを参考にしつつカーブに沿って曲線状に配置。ピンバイスで穴を開けて、目印として爪楊枝を立てておきます(草むらに埋もれて穴がわからなくなるので)。

配置と本数が決まったところで、支柱にワイヤーを通していきます。レーザカットで程よく焦げた素材の雰囲気が良かったので、無塗装でそのまま使うことにしました。

目印の爪楊枝をはずしながら、木工用ボンドを穴に埋め、端から順番に支柱を立てます。こういう作業は、実際に線路沿いに柵を立ててるようで楽しいですね。

スレート柵

英国のナローゲージのレイアウトには、ウェールズ地方でよく見られるスレート板で出来た柵が出てくるのですが、自分も見様見真似で作ってみました。

1.2mm厚のプラ板を短冊状にカットしたのちに、適当な大きさに切り出していきます。揃っていると不自然なので、ランダムに形が変わるようにします。

カットした端の角を落としてヤスリで形を整えます。柵にするので、高さは極端に不揃いにならないようにしました。

塗装は、サーフェイサーを吹いたあとに、タミヤのアクリル塗料XF-53ニュートラルグレイとXF-63ジャーマングレイを半数ずつぐらい塗り分け。Mr ウェザリングカラーのマルチブラックでウォッシングして仕上げています。

スレート板の幅によって2組に分けて、ワイヤーを接着します。

レイアウトにはゴム系接着剤で固定しました。

ワイヤー柵、スレート柵ともに金属線が目立つので、タミヤのアクリル塗料XF-10フラットブラウンを塗って、少し錆びた感じに。

プラットフォーム周り

プラットフォームの柵は、昔買ったRATIOのプラキットを使用。クレオスの水性ホビーカラーH-33あずき色で塗装したのちに、支柱のところにピンバイスで穴を開けつつ、ゴム系接着剤で固定しました。

ベンチやゴミ箱を置いたり、お花を植えたり... 

道路脇のスレート壁

プラシートで作ったスレート壁をゴム系接着剤で固定。道路との隙間は、パウダーなどを使って雑草が生えている感じにして、うまくごまかしました。

給水塔のアップデート

配置に悩んでいた給水塔ですが、引き込み線と待避線の間に置いて両側に給水できるように、片側仕様だった給水ホースを両側仕様へのアップデートを行いました。

オリジナルバージョン(給水ホースは片側のみ)

待避線側については建物と線路の間が空く(黄色矢印)ことから、給水ホースを少し伸ばす加工が必要です。

引き込み線と待避線の間に置く

余っていたランナーと真鍮線を使って給水ホースの突き出し部分を造作し(写真右)、合わせて給水弁操作用のチェーンもつけてみました。

レイアウトに置いてみたところ。なんとかうまく収まったと思います。


ヤード周り

レイアウトの持ち運びを考えて建物は固定しないつもりですが、ひとまず置き場所を決めて装飾を入れていきます。

車庫の脇の一角には、前回にも使用した自作の岩石をごろごろ。パウダー、コースターフ、スタティックグラスで周りを飾ります。

石炭庫の表は石炭殻や灰を撒いて... 裏は少しパウダーとコースターフを。

スレート作業場の裏、車止め周りもパウダーとスタティックグラスで。

全体と建物を取っ払ったところ。

全景

ベースボードに固定したものの全体はこんな感じ。

樹木、建物、車、列車、羊(!)を置くとこうなります。

ここまでくると、ひとが全くいないのが当然気になってくるわけで。次はそのあたりに進もうと思います。

(つづく)