OO9レイアウト製作記・第6回「線路塗装とバラスト撒き」

前回更新から2ヶ月以上空いてしまいましたが、レイアウト製作は少しずつ進んでます。今回は線路塗装とバラスト撒きについてです。

線路を塗装するタイミングはいろいろあると思いますが、エアブラシを使ってみたかったので、持ち運びしやすい早めのタイミングでやってしまうことにしました。

試験塗装

まずはフレキシブルレールの余りを木片に固定したテストピースを作って、手持ちのタミヤのアクリル塗料のいろんな色を手当たり次第に吹いてみて、雰囲気を確認します。

使ったのは、左から順に以下の5色。

  • XF-52 フラットアース
  • XF-68 NATOブラウン
  • XF-10 フラットブラウン
  • XF-9 ハルレッド
  • XF-88 ダークイエロー

この状態では、真ん中の3色あたりがそれらしい雰囲気に見えます。バラストを撒くと雰囲気が変わるので、さらにバラストを撒きに進みます。

選んだバラストは、モーリンのNo.453 1/80 バラスト準幹線(ダークグレー)。レイアウト全体を灰色のトーンでまとめたいので、ローカル線などでよく使われる茶色系は選定から外しました。Woodland Scenicsのバラストとの比較でいうと、モーリンの方が粒の色調が程よくランダムで、面で見たときにのっぺりした感じがしないように思います。価格はやや高めですが入手性もよく、使う量も限られる場合にはよい選択になると思いました。

バラスト撒きは久しぶりでしたが... 絶望的に下手くそ。16.5mmではざっくり撒いて平す感じでいけていた気がするのですが、9mmは狭い。特に線路の内側はつい撒きすぎてしまいます。線路幅も相まってか、スケール通りのバラストの粒もやや大きく見える気がします。

ボンド水の乾燥を待って、結果は以下の写真の通り。

ある程度予想はしていたのですが、灰色とのバラストとの色調を考えると、やはり濃い茶色よりは薄い茶色(赤丸=XF-52フラットアース)の方が馴染むようです。また青丸=XF-88ダークイエローについては、実際にはこんな色をした枕木はないように思いますが、模型の観点で見るとちょっと苔生した感じにも見え、これはこれで使い道があるように思いました。

本塗装

さて本番。試験塗装で良好だった2色を組み合わせて塗装します。

まず通電を確保しなくてはいけないポイント周りにマスキングテープを施してから、レイアウトをベランダに持ち出しました。

周回本線と待避線部分をXF-52フラットアース、引き込み線をXF-88ダークイエローとして塗り分けます。右下の未塗装部分は、トンネル内となるところ(見えない)になります。

十分に乾燥を待った後、Track Rubberを使って線路の表面部分の塗装を剥がします。

ちなみに引き込み線については、レール部分だけXF-52フラットアースになるように塗り分けています。

最後に列車を走らせて、各所の通電に問題ないことを確認して完了です。

先行バラスト撒き

バラスト撒きに関してはあらかたベースの地形が出来てから行うつもりでしたが、トンネルライナーで覆われる部分についてのみ、作業のしやすさを優先し、先行して作業を行うことにしました。

試験塗装のときにバラスト撒きがうまくなかったので、YouTubeで見つけたsusukuma氏の手順を参考に進めました。

一晩置いたボンド水が用意できたら、バラストを撒く箇所(2箇所)にマスキングをします。

バラストは、撒くというよりは隙間を埋めるイメージで、少しずつ少しずつ敷き詰めていきます。線路の内側で枕木の上に乗ったり、盛り過ぎたバラストは、ピンセットで取り除いておきます。一旦バラストを濡らしてしまうと調整がとても大変なので、この段階でいかにきれいに並べるかが勝負です。

敷き詰め終わったら、霧吹きで湿らせたあとにボンド水を垂らします。枕木に残ったボンド水は綿棒を使って吸い取っておきます(テカリ防止)。

1回目終了時の状況。試験塗装時とは比べものにならないぐらい、きれいに撒けました。

乾燥を待ったのちに、2回目のバラスト補充には新戦力を投入。モーリンのNo.464 Nバラスト粗目 準幹線(ダークグレー)。色調は同じで、粒が一回り小さいものです。OO9レイアウトには、こちらの方が向いているかもしれません。

動画にもあったように、2回目はボンド水にリキテックスのマットメディウムを少し混ぜたものを使いました。以下、2回目乾燥後の写真です。細かい粒を投入した分、1回目よりも自然に見える気がします(※個人の感想です)。

トンネルライナーを置くとこんな感じ。

全体のバラスト撒きは当面先ですが、いい練習になりました。