さて、OO9レイアウト製作、次の工程は製作したベースボードに線路を敷いていくことになるわけですが、今回のレイアウトでは本線上に橋梁を組み込みたいので、ベースボード上に直に敷くのではなく、嵩上げしたスチレンボードを基準面として、その上に線路を敷くという段取りを考えていました。
したがって、線路を敷けるようになるまでには、
- 橋梁その他本線上の構造物の製作
- 嵩上げ工事
を済ませる必要があります。これをやっているとおそらく夏休みぐらいまではかかりそうで、それまで走らせるのはお預けというのはなんともツライ。こんなふうに早く線路を敷いて列車を走らせたいところです。
もう一つレイアウトを作ればいいのでは
だったら、とりあえず線路を引いて走らせるだけのレイアウトをさくっと作ればいいのでは、と思い至り、「とりあえず走らせるレイアウト」の製作にとりかかることにしました。
棚板をカットしてもらったときに余ったベニヤ板がちょうどいい感じのサイズ(588mm x 915mm)だったので、角材でぐるりと枠をつけ、新しく簡易なベースボードを仕立てました。
せっかくなので、ペンキでグレイに塗装します。
こんな感じに仕上がりました。余りもので作ったにしては、いい感じになりました。
改めてRailModeller Proでベースボードのサイズに合わせて配線図を描き、実物大の大きさで印刷してつなぎ合わせたものを作ります。これをベースボードの上に載せて四隅をテープで固定し、カーボンペーパーを下敷きにして線路をなぞって転写します。
こんな感じで描けました。
追加資材をHattonsに注文しつつ、GW休みに合わせていよいよ線路敷設開始です。
レイアウト手前右側にあるポイントをスタート地点とし、給電用のワイヤーをこのポイントのジョイナーに半田付けします。
1.5mm径のドリルでさっくり穴を開けてワイヤーを通します。
線路はピンで固定していきます。0.5mm径のピンバイスで穴あけをし、ピンを押し込みます。少々力が要りますが、ベニヤ板の厚さが4mmなので、なんとか押し込めました(ちなみに0.7mm径のピンバイスで穴開けするとゆるゆる)。
待避線部分が完成。
本線を延ばしていきます。ピンは、だいたい枕木4本おき。
1周つながりました。実際に車両を走らせて、スムーズに走行できるか何度も確認します。特に線路の接続部分、S字カーブ部分は不自然になりがちで、その不自然さに車両は敏感に反応します。
おかしいところは、ピンを一旦引き抜いて調整し、ピンを打ち直すの繰り返し。実際、敷くのと同じぐらい(あるいはそれ以上に)調整に時間がかかりました。
調整を進めると、最初に転写した図面からずれてくるので、TRACKSETTAを使って最小曲線半径(228mm)を確認します。転写した図面通りに敷けば問題ないので要らなかったかもと思いましたが、結果的には役に経ちました。
連休最終日。スモールイングランドを買ってだいぶ時間が経ちましたが、ようやく走らせる線路が出来ました。 pic.twitter.com/c5w47n9MH4
— じょばんに (@Giovanni_Ihatov) 2022年5月5日
さて裏面の処理です。無数のピンがベニヤ板を貫通している状態。
まず給電の配線。パネル取り付けの2.1mm DCジャックを利用して、台枠の外に逃します。
端子台のついたDCプラグを使えば、なんでも繋げられるというわけです。
飛び出たピンをカットして、裏面は完了。
線路周りも整えていきます。ヤードの線路端に車止めを設置。
枕木が欠けてしまったジョイナー部分も、余った枕木で補修。
というわけで、これにて線路敷設完了です!
早速、車両を並べてみます。待避線、ヤードの長さも十分でした。
「とりあえず走らせるレイアウト」としては完成となるのですが、当然これで終わらせるのはもったない。もうしばらくこのレイアウトで遊んでみようと思います。
(つづく)