BR Mk3 Inter-City 125
Hornby 2023 Rangeとして発表されたBlue & Grey塗装のBR Mk3 Inter-City 125が先日ようやくリリースされ、予約していたKernow Model Rail Centreから届きました。Mk3 CoachはClass 43 HSTと組み合わせる客車として、Hornbyからさまざまな塗装バリエーションのものがリリースされています。最近ではスラムドアからスライドドアに改造されたMk3もリリースされました。
今回のものは、過去にもリリースされていたオリジナルとなるスラムドア、BR Blue & Grey塗装となりますが、New Toolということで、どのあたりが新しくなったのかをみていきたいと思います。
全体的な印象はこれまでのものと大きく変わることはありません。ただ床下はスライドドア版Mk3で取り入れられた新機構を踏襲する形で、大きくアップグレードされています。
- ボディマウントのカプラー
- オレンジ色のETHユニット表現
- ドア下のハシゴ
- 台車、床下機器周りの色差し
また別売されているMk3用室内灯ユニットMAGLIGHTのボタン電池ユニットを収納し、電池の取り替えのためのアクセスハッチが用意されていました。
一方屋根上では、従来はモールド表現だったカバー取手が別パーツになっています。
カプラーは標準でお馴染みのテンションロックカプラーが付いていますが、付属のパーツ袋にHornby製のマグネットカプラー(R7398 Buckeye Magnetic Coupling Pack相当品)1ペアが入っていました。
RRPは£44.99(KMRCからはVAT抜き£33.33で購入)で、過去に比べるとやや高くなっているとはいえ、New Toolとして納得のいくアップグレードはしていると言えるでしょう。
ボディマウントカプラー問題
さて、新機構で問題のボディマウントのカプラー。スライドドアMk3版では、カプラーがセンターに戻らないという問題があり、特にClass 43 HSTの動力車を最後尾にして推進運転をする際に脱線を誘発していました。
自分は最終的に2mmのプラ角棒を利用した対処方法を考案・実施し、問題を回避していました。
昨日の動画のフォローアップ。HornbyのMk3 Sliding Door Coachのボディマウントカプラーは、急曲線を通過するとカプラーがセンターに戻らない問題があります😓以前はヤスリで削ったりしてたのですが、今回2mmのプラ角棒を使って簡単に解決する方法を取りました👍 pic.twitter.com/jJ3hPfGnhm
— じょばんに (@Giovanni_Ihatov) 2023年8月27日
今回のNew Tool Mk3ではどうだったか。
このMk3はNew Toolでボディマウントカプラーなわけですが... なんと例のカプラーがセンターに戻らない問題が直ってる!! pic.twitter.com/j49VCWMgaX
— じょばんに (@Giovanni_Ihatov) 2024年8月1日
ご覧のようにきちんと問題が修正されていました!分解まではしていないので、どこをどう直したのかというところまでは断言できないのですが、当該部分の設計の修正があったことは確実でしょう。
ボディマウントカプラーは、連結面間隔を実感的にしつつ急曲線をスムーズに曲がるために必須な機構ですが、Hornbyが問題を解決したことは、今後のボディマウントカプラー採用への安心材料であると言えます。Well done!!
Hornby製マグネットカプラー
これまでマグネットカプラーはWest Hill Wagon Works製のHunt Couplingを使用していて、Hornby製のマグネットカプラーを使うのは初めてでしたが、若干パクリ感(汗)もあるとはいえ、接続性、安定性に問題なく、よくできていると思います。
特にHunt Couplingは3Dプリント成形であるため、部品の精度や耐久性にやや難がありました。その点Hornby製は射出成形で、価格帯もそれほど大きく違わないことから、用途に合えば選択肢としては十分検討に値すると思います。
Accurascaleもマグネットカプラーを付属品、あるいは別売もしているので、今後マグネットカプラーが純正のオプションパーツとして普及していく気もします。やっぱり連結の取り回しが楽ですしね。