Little Paddington Railway第2期工事(その4)

Lighting

事の始まりはボーマスで池袋に出たついでに「石神井公園まで1本だよね」ということでメディカルアートさんに寄ったところから。

メディカルアートさんは日本で唯一のHornbyのDistributorで、OO Scaleの鉄道模型を始めるにあたっていろいろお話を聞かせていただいたりしていました。ただDCC Soundに魅力を感じていたこともあって結局大半のものはHatton’sで買い揃えることなり、若干足が遠のいていたのでした。

で、3ヶ月ぶりぐらいのお邪魔となったのですが、お店の方は覚えていてくださってました。近況などをお話しつつ在庫の棚を見ていると、以前はあまり見かけなかったMk2 Coachの在庫がそこそこあり…そして見つけてしまったのです。「室内灯付き」のラベルを。

室内灯を入れて走らせるとどんな感じになるのか一度やってみたくはあったのですが、お店の方の話では「UKで室内灯を入れて楽しむひとはあまり多くない。なぜなら暗いところで遊ばないから。」とのこと。実際デフォルトで室内灯が入っているものはほとんどなく、やるなら基本的には自作で対応する必要があります。前回紹介したTrain-Techから室内灯のキットが出ているのですが、車両の方がもともと室内灯を入れる構造にはなっていないものだと相当の工事が必要そうで、後でもいいかなぐらいに考えていました。

とすると、これも何かの縁だろうということで、型違いを一揃えお持ち帰りとなりました。

Hornby R4610 BR InterCity MK2E Open Standard Coach (With Lights) W5855

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Hornby R4611 BR InterCity MK2E Open First Coach (With Lights) W3247

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Hornby R4612 BR InterCity MK2E Break Open Standard Coach (With Lights) M9499

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室内灯はDC/DCC両対応で、このあたりはさすがという感じ。デコーダを積んでいるわけではないので点灯制御はできず、線路に電源投入すると点灯します。

こちらが室内灯オフの状態。

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線路電源投入するとこんな感じ。

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見てわかるように部屋の照明を落とさないと実際「室内がよく見えるよね」ぐらいの差しかないので、確かに明るいところで走らせる分には室内灯にこだわらないというのはわかります。

では、いよいよ部屋の明かりを落として走らせてみます。

youtu.be

煌々という感じではなく車内灯レベルの自然な感じで、チラつきもありません。自分が子どもだった頃の鉄道模型の室内灯とは雲泥の差で、やはりLEDの恩恵を存分に受けてると思いました。

ただこうして暗いところで走らせてみると、列車は明るいのになんで駅は真っ暗なのん?駅にも照明を入れたい!となるのは当然で... 今回の本題であるレイアウトの照明を考えることになりました。

レイアウトのLED照明

照明を入れる対象としては、いまある建物の駅舎、Signal Box、Engine Shed、それからホームそのものにも何か考えたいところです。そんな中模型用のLED照明を扱っているお店「わき役黒ちゃん」を見つけました。

LED照明の種類としては、電球タイプ、テープタイプ、そして街路灯など模型に組み込まれたものがあり、照明を入れたい場所によって以下のような使い分けをしてみました。

  • ホーム屋根や車庫など外から見える部分の照明→テープタイプ
  • 建物内部の照明→電球タイプ
  • 屋根のないホームの照明→街路灯

まずは駅舎から。ホーム屋根下の部分にはテープLEDを貼り付け。配線は雨樋と同じところを這わせて目立たないようにします(コードが灰色だったのでちょうどよかったです)。

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駅舎内は電球LEDをホール中央に照明がぶら下がっているイメージで配置します。

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Signal Boxは建物自体が小さいので適当に。

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Engine Shedは目立たないように一番短いテープLEDを中央に。三角屋根なのでコルクで土台をつくってから貼り付けます。

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そして問題のホーム。スケールとしてどのサイズを選ぶか悩みましたが、高さ55mmのガス灯風街路灯を島式ホーム側に5本、駅舎ホーム側に1本並べて立てることにしました。ホーム土台に使っているKAPLAを加工して溝を作り街路灯の根元を挟むような形で立てていきます。

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で、出来上がった全景がこちら。灯が入ると何か急に命が入ったような感じに見えるから不思議です。

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ホームの照明にガス灯風街路灯を選んだのは正解でしたね。

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今回照明を入れるための建物の加工そのものは大したことなかったのですが、配線をどう引回すかの方が圧倒的に難題でした。特にいまレイアウトを展開しているベースボード(25mmゴム集成材)はもともと素のままで使うことを考えていて、なんらかの加工(穴を開けたり)をすることは想定してなかったのです…なので、基本的にベースボードの端まで配線を引き回す必要がありまして。一方で目立たないようにはしたい。建物の真下に配線用の穴が開けられれば造作もないことなんですけどね...これは次レイアウトを作り直すときの反省になりそうです。

(つづく)