通販トラブルとPayPal

外国型の鉄道模型を楽しむ上で海外通販は生命線です。大きな店だけでなく家族経営のような小さなお店もWebサイトを持っていますし、たいてい海外発送にも対応してくれます。自分は英国型なのでイギリスにあるお店が中心ですが、現地のひとたちが買い物するのと同じレベルのカタログを見て買えるのは、やはり大きな魅力です。

支払いもクレジットカードやPayPalなどの決済手段があるので、国内のお店を利用する場合と遜色ないでしょう。違いを意識するのは、言語と送料と届くまでの時間ぐらいでしょうか。

海外通販の話というと、どうしてもトラブルの話になりがちです。商品が届かなかったり、届いた商品に問題があったり、一部欠品していたり、違うものが入っていたり... 自分もそういった経験はありますが、それは国内外問わず通販では一般的に起きうることです。どこのお店でもたいていメールやチャットで問い合わせをすれば応対してもらえますし、ほとんどの問題は解決可能なものです。

ただ今回少し特殊な事例となった案件があったので、記録するとともに共有しておきたいと思います。

事の発端

先日4月末に、イギリスのとあるお店のWebサイトで£100ほど商品を購入しました。初めて利用したお店ではなく注文確認メールも届いたので、そのまま1週間ほど放置。けれども届いてもいいはずの発送通知がいつまで経っても来ません。COVID-19の影響で発送処理を制限しているお店も多いですし、状況を聞くために「いつ頃発送できそうですか?」とメールにて問い合わせをしてみました。待つこと数日、返事なし。メールが届いてないのかしらとあれこれ調べてみたのですが、以前もやりとりしたことのあるメールアドレスに送信しているので、間違いはないはずです。ただWebサイトには別のメールアドレスが載っていることに気づき、宛先を追加して再びメールを送信。けれどもこれも返事なし。「もし在庫切れのものがあって発送できないのであれば教えてください。」と問い合わせても返事なし。「発送が難しいようであれば注文をキャンセルできますか?」と問い合わせても返事なし。この間3週間、何の返事も来ません。

返事をくれずとも商品を発送してもらっていればよいのですが、注文した商品はforward2meのイギリス国内の倉庫に発送してもらう予定だったので、さすがに3週間もあればどんなに遅くてもたどり着いているはずです。

まさかお店がつぶれたりしたのかしら?と思ったのですが、その間にWebサイトは更新されたような形跡があり、営業は続いているみたいです。メールがダメだとすると残された手段は

「いっそ電話するか...」

でも国際電話はそれなりにお金もかかりますし、時差もあるし、どうしてもその店でないと買えないものでもないので、あれこれ交渉するのは正直面倒です。

PayPal問題解決センター

商品が届かないのはしょうがないので、返金だけでもなんとかならないか。このお店への支払いはPayPalだったので、PayPalのWebサイトを見てみると「問題解決センター」なるものがありました。PayPalで行った取引に関するトラブルについて、相手と交渉したり最終的に返金処理したりするのをPayPalが仲介、裁定する仕組みのようです。

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「問題を報告」を選ぶと対象となる取引を選択し、問題の内容や希望する対応、関連する証拠などを提出できるようになっています。

COVID-19の影響があるとはいえ、さすがに3週間何の音沙汰もないというのはおかしいし解決にも行き詰まっていたので、今回の支払いについてPayPalの問題解決センターを頼ってみることにしました。

報告内容として、これまでの先方との経緯(実際にはこちらから一方的にメールを投げ続けていただけですが)と、その証拠として送信したメールをPDFにして添付して送ってみました。すると折り返しでPayPalから以下のようなメールが届きました。

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こちらが送る報告内容はPayPalの問題解決センター宛のものだと思っていたのですが、どうもそのままメッセージの形で相手に転送されたようです。PayPalとしては、まずは問題を相手との交渉で解決してほしい、というスタンスなのでしょう。中身を日本語で書いてしまったので、あわてて英訳したものを追加のメッセージとして送りました。

お店が生きているのであれば、自分からのメールは見られてなくても、さすがに金銭の取引が発生するPayPalからのメッセージは見るだろうと思いもありました。が、やはり相手からの返答はないようです。

相手との交渉で折り合えなかったり行き詰まった場合には、問題をクレームとしてエスカレーションすることができるようになっています。ただ一旦エスカレーションすると相手との交渉は打ち切られ、基本的にはPayPalの裁定に従うことになります。

今回の件については、すでに交渉に行き詰まってPayPal問題解決センターにたどり着いたこともあり、早々にクレームとしてエスカレーションしました。

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ここから先は基本的にただ待つだけです。おそらく先方には、該当の取引についてクレームされている旨のメッセージが届いているはずです。もし反応がないとすれば、こちらの主張(返金)が受け入れられるのではないか、と思いました。

そして売り手が対応すべき期日とされていた6/11がやって来ました。

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なんともあっけない幕切れ。無事返金されることになりました。

これがPayPal以外だったらどんな解決方法があったのかしらと思うと、この程度の作業で返金対応してもらえるPayPalを決済で選ぶことは、トラブルに対する保険として重要かもしれません。

しかしながら、なぜお店が突然返事をくれなくなったのか未だにわかりません。さすがにこの先その店を利用することはないと思いますが... 今までこんなことはなかっただけに、ちょっと後味の悪い思い出になりました。

新しいプロジェクト

今年はCOVID-19の影響で週末や連休を家で過ごすことが多かったこともあり、ここまでレイアウトのアップデートが順調に進んでいます。

もちろんレイアウトのアップデートに終わりはありません(^^)。次なる候補として”車庫の改修”に取り掛かることにしました。

#TMRGUKでレイアウトを見ていると、素晴らしい車庫の作品が多いように感じています。最近だとPaulさんの作られている車庫を題材としたレイアウトは、多数のポイントを組み合わせた美しい配線に、Shed, Oil DepotやCraneなど様々なストラクチャーが自然に組み合わされていて、見所がたくさんあります。決して大きなレイアウトではないのですが、日本のレイアウトではあまり見かけない、英国鉄道模型ならではの楽しみ方のひとつだと思います。(いわゆるモジュールレイアウトではなく、あのレイアウトで完結しているところがミソ)

翻って自分のレイアウトの車庫を見ると、最低限「車庫に見える」レベルです。レイアウト製作の初期に作ったこともあり、ディテールには踏み込んでいません。なんとかそれを、物語が作れるレベルにもっていくのが今回の目標です。

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Llancot Railwayの車庫は、大きく分けて右側がSteam Engineゾーン、左側がDiesel Engine、DMU、Coachのゾーンという設定です。右側にはSteam EngineのためのShedやCoal Stage、Water Towerなどいくつかのストラクチャを配置していますが、左側にはYard Lampがあるぐらいで、あまり手をいれていません。

そこで、まずは左側をDiesel Engine、DMUの整備ができるレベルの車庫にアップグレードして、続いて右側も含めて全体にもう少しディテールを加えていくことを考えます。

改修のために見繕ったストラクチャーは以下の通り。

Bachmann Branchline 44-126 Single Road Servicing Shed

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スペースの関係で大型のShedは置けないということと、隣にSteam Engine用のレンガ作りの車庫があるので、Diesel Engine、DMU用として現代的な造形のものを選びました。キットを作り込んでもよかったのですが、Bachmannからちょうどいいサイズのストラクチャーが出ていたので、ここは楽をしてみました。外壁にデザインされている照明をこのままにするか、実際に光るLEDのものに置き換えるか、悩みどころです。

PLUM 1/80スケール ピット線路

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Shedの床を貨物ヤード同様に舗装するだけではつまらないので、Twitterで話題になっていたPLUMのピット線路のキットを試してみることにしました。Unitrackの線路が入れられるのですが、線路面の高さがうまくあうかどうかが課題です。

Knightwing Models International PM103 British Rail Diesel Refuelling Point

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Knightwing Models International PM116 Diesel/Fuel Oil Depot

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Steam Engineに対してWater Tower、Coal Stageがあるなら、Diesel Engine、DMUには燃料を入れるためのステーションと燃料タンクがあるべきということで、UKのメーカーKnightwing Models Internationalのものを取り寄せました。 スペースに合わせて多少改造する予定です。

Knightwing Models International B51 DMU/Coach Stabling Platform with Accesories

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同じくKnightwing Models Internationalの整備用プラットフォームなのですが、なんとこれプラキットではなくホワイトメタルのキットでした。金属キットは初なのでどうなることやらですが、何事も経験。

あれこれ見繕うとそこそこのボリュームになりました。夏にかけて、まずはキット製作から進めたいと思います。また順次アップデートしていきます。(つづく)

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踏切の改修

2020年年次計画の舗装改修、前回の貨物ヤードに続いて踏切の施工を行いました。

下の写真は踏切改修前の状況です。

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この現場、いくつか難しい点があります。

  • 曲線線路上の踏切
  • 左右をポイントに挟まれていて通れる場所が非常に狭い

なんでこんなところに踏切を作ろうと思ったの...と思うところですが、周回線路内にある駅前広場から外に出る道を作ろうとすると、ここしか場所がなかったのです...

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長い直線を確保するためにポイントを全部曲線部分に押し込んだ結果ですね...

さて踏切の舗装を進めるにあたり、おさらいをば。

 貨物ヤード舗装の改修については上記ブログにて詳細を書いておりますが、初めて使用した石粉粘土での舗装についていくつか反省点がありました。

  • 表面は乾燥前に平らにする
    石粉粘土は乾燥後に紙やすりなどで簡単に削れるとはいえ、一旦凸凹ができてしまった表面を完全に平らにすることは非常に骨の折れる作業です。乾燥前にできるだけ平らにしておくと、あとの仕上げがぐっと楽になります。
  • 塗装は一色で
    単色では単純になるとつい何らかのテクスチャを入れようとしてしまいますが、石粉粘土の表面に十分な質感がありますので、無理に色でテクスチャをいれようとせず単色で塗り上げた方が見た目も綺麗で自然に見えます。

今回はこの反省を踏まえてつつ、さらにプラスアルファを目指します。

初めに踏切部分にガードレールを設置します。余っているPECO CODE 100の線路(曲線、直線)を引き抜いて踏切の長さに合わせて切断、塗装します。使うのはいつものTAMIYAアクリル塗料のXF-9ハルレッド。

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乾燥後、ゴム系接着剤で線路内側に固定しました。本来はもっと線路との隙間は狭くなっているべきですが、車両によって車輪の精度がまちまちなことも勘案してかなり余裕をみています。舗装境界は貨物ヤード同様に2mmのプラ角棒を使って仕切ります。

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準備ができたら石粉粘土で埋めていきます。表面をひたすら平らにすることを心がけました。

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2, 3日すると乾燥で多少の縮みが発生しますので、さらに石粉粘土を乗せて整えていきます。このときも平らになるように集中集中...

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さらに2, 3日おいて十分乾燥したところで軽くやすりがけ。貨物ヤードでは凹凸をなくすためにやすりがけをしまくったのですが、おかげで表面がつるつるになり舗装特有のザラザラ感がなくなってしまったので、今回は軽く整える程度に。
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次にもう一つの懸案、塗装に進みます。猫城さんにテクスチャーペイントを使う方法を教えてもらったので、アクリル塗装で下塗り→テクスチャーペイントで仕上げの二段階で行うことにしました。まずはTAMIYAアクリル塗料XF-53ニュートラルグレイでざっくり下塗り。この状態では筆塗りの跡がかなり見えてしまってます。

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この上にTAMIYA情景テクスチャーペイント路面ダークグレイを重ね塗りします。確かにぐっとよくなりました!多少筆塗りの跡は残るのですが、色むらではなくテクスチャのむらとして見えるので、これを自然な感じに見えるように整えます。

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乾燥したら続いて白線、黄線を引いていきます。貨物ヤードではスケールに合わせて細めの線にしたのですが、きれいに見えなかったので敢えて太めの線で目立たせてみました。

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この黄色のバッテンはGoogle先生でUKの踏切の写真を見ながら入れてみたのですが、本当にこんな模様なのかどうかはよくわかりません(^^;。さておき、貨物ヤードのときとちがってほぼ一発で満足いく仕上がりになりました!やはり経験と学習というのは大事ですね...

続けてStatic Grassで踏切周りを装飾します。

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最後に踏切ゲートを戻して完成です。

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貨物ヤード再塗装

踏切の塗装がうまくいったことに気をよくして、貨物ヤードの方も再塗装することにしました。まずはヤードから貨物を追い出します(みなさんこういう動画好きですね)。

下塗りはなしで、テクスチャーペイントで全面を塗り、乾燥後に同じく白線、黄線を引きます。

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引きたい線に合わせて何ステップかに分けて進める必要があり、都度マスキングテープ貼り→塗装→乾燥待ち→塗装→乾燥待ち→マスキングテープ剥がしの工程があるので面倒ではあるのですが、だんだん出来上がっていくと実際に工事をしている気分で面白いです。

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決して素晴らしい出来ではないですが、レイアウト全体のトーンに合わせることができたので満足です😊

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舗装改修はここまでです。初期に作った場所を手入れしていくことで、レイアウトがよくなる、育てていく感じが経験できました。他にもまだまだ手を入れたいところはあるので、少しずつ進めていこうと思います。

オンライン運転会

ラディ@うさぎさんが「オンライン運転会やりたい」とツイートされていたのに乗っかって、ネレトー@欧州鉄道模型さんも含めて3人で先週から2回ほどオンライン運転会をやってみました。

Zoomを使ってそれぞれ自宅にあるレイアウトを映しながら、少しお酒も入れつつだらだらしゃべるというやつなのですが、実際にやってみるとどうなるの?試行錯誤しつついろいろノウハウが溜まってきましたので、一度まとめてみたいと思います。

カメラとZoomへの接続

まずは機材関連。お互いにレイアウトを映しながら会話をするとなると、やはりカメラは2台(自撮り用+レイアウト撮影用)あった方がよいと思います。また相手からストリーミングされてくる映像を見るために、そこそこ大きな画面(10インチ以上)があった方がより楽しめると思います。以下は典型的な機材例を紹介します。ビデオ会議サービスはZoomを前提としています。

パターン(1) PC(カメラ付き) + Webカメラ

最近のノートPCはカメラ付きのものが多いと思いますので、PCからZoomに接続し、PCの自撮りカメラとレイアウト撮影用のWebカメラを切り替えながら使います。

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パターン(2) タブレット + スマホ

PCはないけどタブレットなら... という場合は、タブレットからZoomに接続し、自撮りカメラを使いながら、同時にスマホからもZoomに入ってレイアウト撮影用とします。つまりZoomのミーティングルームには2名参加しているように見えます。

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このとき重要なのは、スマホからは音声の接続を行わないことです。接続した場合は、スマホ側のマイクをミュート状態にすると同時に音量をゼロにして、マイク入力と音声出力はタブレットだけで行うようにします。同じ場所から2台以上コンピューターオーディオ参加した状態にすると、エコーによるハウリングを起こすので注意が必要です。

ちなみにじょばんにの場合はパターン(1)の変則で、iPhoneのカメラをWebカメラとして見せるEpocCam HDというアプリを使いました。

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EpocCam HD Webカメラ for Mac & PC

EpocCam HD Webカメラ for Mac & PC

  • Kinoni
  • 写真/ビデオ
  • ¥980

手持ちのWebカメラがなかったということもありますが、iPhoneの高品質なカメラが使えると同時にWiFiによる無線接続ができるのが魅力です。レイアウト撮影時にはカメラをいろいろと動かしたくなるので、やはりケーブルレスの方がありがたいですね。

接続先になるiMacにドライバをいれ、Zoomを起動するとEpocCamというカメラが見えます。以下は設定を開いたところ。「HDを有効にする」にチェックを入れ、「マイビデオをミラーリングします」のチェックをはずします。自分のカメラは自撮りが想定されているため、通常は左右反転した状態で見えています。

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画面下のビデオのメニューアイコンを開くとカメラが選択できるので、ここで適宜切り替えます。

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ちなみに「だったらパターン(2)でもいいのでは?」というのはその通りなのですが、スマホアプリからZoomに接続すると、なぜか画角16:9が選択できず4:3になってしまうのです... PCアプリにはちゃんと設定があるので、そういう仕様なのかもしれません。謎です。

EpocCamには無料版と有料版がありますが、無料版ではSD出力(640x480)しか対応してない他もろもろの制約があるので、無料版を試して接続などに問題がなければ有料版に切り替えることをおすすめします。

また「自撮りはちょっと...」という方は自撮りカメラを省略してしまってももちろん構いません。ただZoomに参加する機器(表示用)と、レイアウト用撮影カメラは別々の機器であった方がストレスなく楽しめると思います。

レイアウト撮影ポイント

運転会ということで、相手のレイアウトをじっくり見たり、自分のレイアウトの列車の運転や入れ替えなど、接続中はアレコレやることがあるものです。なのでレイアウト撮影用のカメラは、基本的には決まった位置に固定して撮りっぱなしにできた方がよいと思います。お持ちのレイアウトによって見せ場はあると思いますが、固定でずっと撮りっぱなしで楽しいアングル例を以下に紹介します。

"中の人"目線

レイアウトの"中の人"の目線で見たようなアングルで撮ると、実際にレイアウトの中に入り込んだような気分で楽しいです。例えば駅のホームにいる人の目線で撮れば、列車の出発、到着、通過などいろいろなシーンを楽しめると思います。

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レイアウト全体

レイアウトの形やサイズにもよりますが、少し上からレイアウト全体を俯瞰できるようなアングルで撮ることで、レイアウトの作りの参考にしたり、列車の走る様子を追いかけたりできます。見る側の自由度が増えるのが特徴です。

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新しい形の楽しみ方

自分自身は運転会やレンタルレイアウトに出かけるほうではないので、実際のリアル運転会と比べてどうなのかということは書けないのですが、車両を工作しているひとがそれを持ち寄って楽しむように、製作した(あるいは途中の)のレイアウトを「持ち寄る」ことができるのは、ある意味新しく面白い試みなのではと感じました(もうすでにやってるよ!という方がいたらすいません)。場所と時間の自由度が高いので、週末のちょっとした時間に気軽にできるのもオンラインならではです。

やり始めたばかりでまだまだ試してみたいこと(マルチアングルだとどうなるか、音をうまく拾うには?)があるのですが、間違いやこうやった方がいいよ!などのフィードバックありましたら、いただけると助かります。

ポイント電動化

今回のお題はポイント電動化です。

普通はレイアウト製作の最初の方にやる作業なのになんで今更、という感じですが... はい、その通りです。レイアウトを作り始めたときに以下のような理由で「ま、手動でいいか」と妥協してしまったのでした。

  • ポイントの数が多い→かなりコストがかかる
  • ベースボードに穴を開けたり配線するの大変→他のことに労力を使いたい
  • DCCでのコントロールに難あり→当時はKATOのD102を使っていて、番号をポチポチ入れて切り替えするのに魅力を感じていなかった

とはいえ、手動は手動でいろいろと不便なこともありまして。

  • ポイントの開通方向がわからない(毎度目視で確認する必要があり)
  • 微妙に手の届きづらいところがある(間違えてストラクチャーを壊しそう)

さらにZ21導入によりモバイルアプリ上のレイアウトマップから操作できるようになったこともあり、周回本線上のポイントだけでも電動化しようと思い立ったのでした。

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上記がレイアウト配線図ですが、周回本線上には10箇所のポイントがあり、黄色のポイントがPECO、オレンジのポイントがKATOとなっています。

レイアウト上の線路をすべて組み上げバラストで固めた後に電動化するのは、実は簡単ではありません。ベースボード下に設置するのであれば、一旦線路を剥がした上でベースボードに穴を開けてポイントマシンを固定する必要があります。KATOのUnitrackのようにポイントマシンをポイントに挿すようなものも、同様に一度ポイントを剥がさなくてはいけません。

いずれも相当な難工事が予想されたため、後付け可能なSurface Mount(レイアウト上にポイントマシンを置くタイプ)のポイントマシンが出ているPECOポイントの8箇所にしぼって電動化を進めることにしました。

Surface Mountポイントマシンの設置

PECOのSurface Mountのポイントマシン PL-11 は以下の写真のような形をしていて、細長いステック形状の本体の先端に左右に動く可動部があります。この可動部の金具をポイント切り替えのフックに引っ掛けることで電動化します。ポイントの動きとしては手動で操作しているのと変わりなく、極めてシンプルです。

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まず最初にポイントマシン設置場所のバラストを取り除き、設置スペースを確保します。

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次に配線のため、ベースボードに穴開けを行います。今回のために電動ドリルドライバを新調しました。MakitaのMDF347DSというDIY向けのモデルですが、14.4Vで十分なトルクがあるのがポイントです。ケース付きで実売1万円前後なので価格もお手頃で、使用感もまったく問題ありませんでした。

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設置場所を確認して配線用の穴を開け、小さな釘で固定します。

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このときテスト用に買っておいたポイントスイッチ PECO PL-26 を使って以下の写真のような回路を組んでひとつひとつ動作確認をしていきます。電源はDC 16Vのアダプタから直接供給して動作させます。

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PL-11はパチパチと瞬時に切り替わるソレノイドなので、引っかかりがあると転換不良を起こします。

残りの箇所も同様に設置していきます。

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すべて設置し終えたところで、ここから試験運転。といってもポイントではなく、列車が設置されたポイントマシンと干渉せず問題なく通過できるかの確認です。Surface Mountは線路脇に配置されるため、特にカーブ部分で列車の床下機器と干渉する可能性があるからです。使用するのは車両長があるClass 800。カーブ部分で内外のはみ出しが顕著なため、この列車で問題なければ大抵の列車は大丈夫のはずです。

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と、早速問題発生。車端にあるタンク(?)が干渉してしまいました。やはり線路と同じ高さに置いたのでは干渉が避けられないようです。ポイントマシンの設置場所を再検討するとともに、ポイントマシン自体を若干(2 - 3mm)埋め込むことにしました。

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結局せっかく設置した8箇所とも工事のやり直し。最初の設置の倍以上の時間がかけて、ようやくClass 800が通れるようになりました。

DCCによるコントロール

ポイント自体はDC16Vで動くただのソレノイドなので、DCCでコントロールするには専用のソレノイドポイントマシン用デコーダが必要です。当初DCC ConceptsのDCD-ADS-8SXを利用する予定でしたが、Hattonsで2月入荷予定だったのにも関わらずCOVID-19の影響かどうか待てど暮らせど入荷せず...NardiさんにTrain-Techから出ているソレノイドポイントマシン用デコーダPC2を教えてもらったので、そちらに乗り換えました。 

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1ユニットで最大4つのソレノイドポイントマシンが制御可能です。ただしCDUと呼ばれる駆動ユニットは1つしか搭載されていないため、同時に動作させられるのは4つのうちの1つだけとなります。DCC Conceptsのものはすべての出力にCDUが付いていたので、このあたりは致し方ないところ。その分コンパクトで価格も安めです(1つ£30で購入)。

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さて8箇所のポイントマシンを2つのユニットで制御するわけですが、同時あるいは連続動作させたいポイントをなるべく別々のポイントマシンに割り振って、前述の制約を少しでも回避しようと思いました。青、赤がそれぞれ同じユニットに接続されるポイントで、数字は割り当てるアドレスです。

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次にZ21 App上でポイント制御のためのレイアウトマップを作成します。実はこの作業...地味に楽しみにしていました。レイアウトマップを見ながらポイントや信号が操作できるって、まさに子どものころに夢見ていたTOMIXのコントロールパネルブロックに近く、画面上とはいえそれを実現できるのです!いやーすごい時代になりました。

ちなみにTOMIXのコントロールパネルブロックがどんなものかはNardiさんのブログに記事があるので興味がある方はご一読ください。

周回線路内のヤードを除いて、なるべく現状の配線に似せると左側のようなレイアウトマップになります。ただポイント同士を近くに置きすぎると、間違えて隣のポイントを操作したりする誤操作につながることがわかり、カーブポイント極力を使わないスッキリした右側の図に落ち着きました。

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ここまで準備できたら、レイアウトマップの組み合わせにしたがって各ユニットのチャネルにアドレスを割り当てていきます。

アドレスの割り当てはユニットにあるLearn Buttonと書かれたボタンを使用します。ボタンを押すたびに全LED点滅→チャネル1LED点滅→チャネル2LED点滅...という順に変化するので、アドレス割り当てを行いたい該当チャネルのLEDを点滅させた状態で、割り当てたいアドレスの操作を行います。するとLEDが点灯状態に戻るので、これで割り当て完了となります。

これをチャネル分繰り返します。合わせて動作テストも行いました。

いい感じです(音しか聞こえませんが...)。

最後に間違いなく配線をしてベースボードの裏にくっつけて完成です。

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残りのKATOのポイントについては、DCC ConceptsのCobalt-ssを利用しようと考えていますが、COVID-19で物流が滞っている状態なので、もう少し落ち着いてから進めるつもりです。

(2020.5.5 追記)DCCによるポイントと信号機の連動

ポイントをDCCにてコントロールすることの応用例として、ポイントと信号機の連動を書いておきたいと思います。

イギリスの鉄道の信号機には"Feather"と呼ばれる進路表示器が備わっているものがあります(詳細は以下のWIkipedia参照)。

うちのレイアウトにもTrain-Techの"Feather"付き信号機があり、DCC対応しています。Train-Techの信号機について過去のブログ記事をご参照ください。

いままではFeatherの制御用にアドレスを割り当てていたわけですが、同じアドレスをポイントにも割り当てることによって、Featherとポイントを同時に制御することが可能になります。FeatherはJunctionの開通方向を示すものなので、この連携はまさに願っていたものです。

 アイディア次第でいろいろな連携動作が考られますが、ご参考まで。

祈りの橋(後編)

レイアウトへの設置

さて塗装まで仕上がった橋をいよいよレイアウトに固定します。

まず橋を埋め込む部分の丘の斜面を切り取ります。この丘はスタイロフォームにプラスタークロスを貼ったものなので、表面のプラスタークロスを切り取って剥がす感じです。以下は#TwitterModelTrainShow向けに撮影した動画。

切り口がプラスタークロスの白色で目立ったしまうので、いつものアンダーコートアースで塗っておきます。

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さてここからがお楽しみの時間、橋のデコレーションです。もともとキットはSingle TrackかDouble Trackの橋として作れるようになっていたので、どうせならということで線路を敷いてみます。もちろんどこかに繋がるわけではないので、廃線跡という設定にしてそれに合うような装飾を考えます。線路は余っていたPECO Code 100のフレキシブル線路を適当につなげて、周りに植える樹木も仮置きしてイメージを決めます。

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だいたいのイメージが決まったところで、線路の塗装。通電を考慮しなくてよいので、線路部分も含めてがっつりと塗ります。色はお気に入りのハルレッド。

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ゴム系接着剤で橋に固定しました。

f:id:giovanni_ihatov:20200328205658j:plain次に樹木の加工。Woodland Scenicsの出来合いのものを使うのですが、土台のスタイロフォームに挿すために針金をつなぎます。ピンバイスで細い幹の下から穴を開けて、針金を挿してゴム系接着剤で固定します。針金はクリップを伸ばしたものを利用。

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そして橋を最終位置に固定し、両端の地面を石粉粘土で造成します。細かい土地の造作はすっかり石粉粘土に頼るようになりました。乾燥したらアンダーコートアースで下塗り。

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バラスト撒きの様子は動画でお楽しみください。

さらにStatic Grassやらお花をところどころに植えて廃線感を出します。斜面を利用して樹木もダイナミックに配置。

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最後にお人形を置きます。廃線跡散策にやってきたHikerという設定です。レイアウトに命が吹き込まれていく瞬間。

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橋の向こう側は立ち入り禁止なので、アイアンの柵を立ててみました。ここから先は羊たちの世界です。

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以上で完成となりました。

そして祈りの橋

せっかく作った橋なので何か名前をつけようと思いましたが、命名というのはなかなか悩ましいものです。日本の地名ならいざ知らず、このレイアウトの舞台になっている英国のそれもWalesの地名をつけるというのはなかなかおこがましい話です。

この橋を作っている間に世界は大きく変わってしまいました。そして事態はいまも進行中です。おそらく何年か後にはそれも過去の話となるでしょうが、橋を見るたびにそのことを思い出すはずです。そこでWales語で祈りを意味する"Gweddi"という名前をつけることにしました。いつかまたこのレイアウトにおいた人形のように、英国に行って素敵な橋を散策できる世界になることを願っています。

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(おわり)

 

 

 

祈りの橋(中編)

組み立て

さていよいよ橋の組み立てに入ります。

部品は写真のように板状のものがほとんどで、これを貼り合わせていく作りです。接着剤はクレオスのMr.セメントSを使います。

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まずはじめにアーチ状の橋を2つ作ってつなぎ合わせます。部品の精度が高く、ほとんどズレがなくつながりました。

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次に必要な橋脚の高さを計測するため、一旦この状態で設置現場に当ててみます。

橋を支える構造ですが、実物同様に橋脚で支えるとなると水平を出すために3本の橋脚の高さを厳密に測定、カットする必要があり、調整が難しくなることが予想されました。そこで前回紹介した動画にもあったように、あらかじめ基盤となる板を渡して、それに橋をくっつけるというスタイルを取ります。橋脚はあくまでも飾りであり、板の水平さえ取れていれば橋脚の高さは厳密でなくてもよくなります。

カットした5mm厚のスチレンボードを用意し、橋の中に通して設置場所にのせてみました。水平器がないのでスマホのアプリで代用。ポン置きの状態でほぼ水平が取れているようです。先ほども述べたように橋脚で橋を支える構造にはしないため、地面に接地するかしないかぐらいで十分です。

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そうして割り出した高さに合わせて橋脚を作ります。

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確認のため再度設置現場に当ててみます。まずスチレンボードをはめ込むために丘の頂上部を少し切り取ります。

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この切り欠きにボードはめます。これが橋の実態であり、ここにお化粧をしていくわけです。

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スチレンボードに橋を通して置いてみます。真ん中の橋脚は地面より1 - 2mmほど浮いている状態。この程度であれば、地面の緑化処理をすれば気にならなくなるレベルなのでよしとします。

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続いて左右の橋脚も設置。まず適当な高さに橋脚をカットし、それに合わせて地面を削り取ります。こちらも実際に支えるわけではないのではめ込める状態であればOK。斜面を削りとるあたりは、なんだか本当に橋を架ける工事をしているみたいで楽しいです。

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さて次に両端の壁面を作っていきます。橋の壁面のパーツから欄干部分  (オレンジ部分)をカットします。これに橋脚の壁面パーツを斜面の形に合わせてカットしたもの(ピンク部分)、そして欄干上部(黄色部分)を組み合わせます。この部品を左右両側の4箇所分作ります。

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出来上がった部品を橋本体に組み付けます。支持のためにランナーの余りを利用。

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表から見るとこんな感じ。接合面が若干目立ちますが、上出来でしょう!

f:id:giovanni_ihatov:20200315113932j:plainこれを4箇所分組み付けて橋本体の完成です。

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塗装

前編では雑誌のおまけのプラキットを使って塗装初挑戦だったわけですが、今回はいよいよ本命の塗装に入ります。これまでの経験を踏まえて、以下の方針で進めることにしました。

  • 塗装は基本的に一箇所一色でやりきる
  • 濃淡やテクスチャを加えたい場合はウェザリング系素材を使う(ただし控えめに)

貨物ヤードの塗装でも学んだのですが、混色して濃淡をつけていくのは絵画的技量が必要で、自分はまだとてもその領域に達していません。なので迷わず原色をベタ塗りし、テクスチャが必要なところはウェザリング素材を使ってアクセントをつける、というやり方で進めます。

使用する塗料はタミヤカラーアクリル塗料のハブ、デッキタンの2色のみ。混色はしません。

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プラスチック成型色がわりと近い色だったこともあり、筆塗りの2度塗りでここまで来れました。

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続いてクレオスMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンで、目地に墨入れをする感じで塗装と拭き取りをします。

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全体に入れるとこんな感じ。プラ感が低減され重厚感が出てきました。

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最後にタミヤウェザリングマスターでメイクアップ。煤煙が当たる部分にススを、雨水が流れたあとをイメージしたサビを縦に入れて経年による濃淡を表現してみました。またウェザングカラーの拭き取りでもムラを入れてます。

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いざ設置現場に仮置きです。後ろにみえる擁壁がレンガ色なので今回のベージュ、黄色系の橋は統一感的にどうだろうという心配があったのですが、杞憂でした。ちゃんと馴染んでくれました。色もほぼイメージ通りになっていて練習した甲斐がありました。

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次回後編では、レイアウトへの設置と仕上げに進みます。

(つづく)