「日本辺境論」(内田樹・新潮社)

日本辺境論 (新潮新書)
「はじめに」にも書かれている通り、基本的には新しい話はないのだけど、この本を読んで「日本はどうあるべきか」というようについついべき論として語ってしまうところこそ、まさに日本的思考であるということを知覚しておくことは悪いことではないように思う。
若い世代へのアンケートで、一般論として「結婚すべきである」と思っているひとの割合は多いのにもかかわらず、自分のことになると「結婚はしないだろう」と思っているひとが多いのもやはり同じことなのかも。
僕も基本的にラジカルな考えと言うよりは保守的な考えのほうが多いかな。ただ保守かラジカルかではなく、その考えをどうやって消化しているかが重要だと思うので、あまり日和見に流されずに日々消化に専念したい。