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「海軍反省会」

先日、書店の店頭で「海軍反省会」なる本を見つけたのですが、帯(だったかな?)に「NHKスペシャルで放映予定」とあり、ちょうど夏休み期間中ということもあり見ることができました。ちなみに「海軍反省会」とはなんだったのかというのは、リンク先のはてなキーワードを見てもらえばわかると思うので割愛します。

NHKスペシャルでは、その膨大な録音資料を3つのテーマにしぼって3夜に渡って放映されたのですが、そこで導かれていた結論(?)が「組織の前でいかに個人が無きものとなるか」というようなもので、非常に陳腐だったのが残念でした。

そもそもこういう会が昭和の終わりから平成のはじめにかけて113回にもわたって開かれていたという事実そのものがやはり驚きで、「海軍反省会」という形でお膳立てを行い、膨大な録音資料として残すという行為そのものが、既に「組織の持つ力」を具現しているのではないかと思うわけです。そういう個人を縛り付けているものは何であるのか、というところにもっと切り込んで欲しかったです。「国家」という巨大組織を基盤とした社会システムが鈍重になっていくなかで、より「個人」を基調とした社会システムへの転換点を迎えているにもかかわらず、やはり「組織」は魅力的なのだと思います。そこに拘泥する人間の本性を明らかにしていくことで、どうつきあって行くべきなのかを考えるような特集になっていれば、と思いました。