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「街の灯」再読

たまらずベッキーさんシリーズ1冊目を再読。「玻璃の天」を読んでからこちらを読むと、やはり物語の序盤という感じが否めない。過去の感想では「銀座八丁」を推していたが、表題作「街の灯」の方が英子の成長過程を垣間見るようで楽しい。

それはそうと作中に「村上開新堂」の菓子の話が出てきたのだけど、この夏に帰省の折に親戚のうちへ遊びに行ったときに帰りにお土産で「村上開新堂」のロシアケーキをいただいた。もちろん京都のものなので、はてどういう関係かとぐぐると、東京(こちらが作中の舞台)と京都にそれぞれ店があって、お互いに同じ名前を名乗りつつも交流はなくなかなかわけありっぽい。「幻の橋」の内堀家みたいなもの?まぁ帰ったら聞いてみよう。ともかく東京の方の「村上開新堂」は一見さんお断りでいまも変わらぬ商売をつづけているというのはすごいことだ。

そういえば作中の女子学習院は青山となっていて、青山表参道商店街のページを見ると今の秩父宮ラグビー場付近にあった模様。毎日ごく近くを通る身としては、この通りを英子を乗せたベッキーさん運転するフォードが通っていたのかと思うとなんだかドキドキ(フィクションだってば)。作中には昭和初期の東京の地名や風景描写がたくさん出てくるので、そのうち古い地図や写真を見ながら追ってみようと思う。